ミクシィグループでは、「git challenge」、「TDD challenge」と、エンジニア社員が実務に近い環境を用意し、学生の方向けの技術イベントを定期的に開催しています。そして、2018年11月に新たなジャンルのchallengeシリーズとして、「Bug Shooting Challenge」を実施します。
本イベントの概要について、運営、準備を担当している2017年新卒入社の3名のエンジニアにインタビューを実施しました。
実務で必要なスキルセットが身につく
━━━━「Bug Shooting Challenge」の初開催まであと数週間となりました。本イベントの概要について教えてください。
田村 ミクシィグループでのCRE(Customer Reliability Engineering)の業務として「不具合調査」という業務があります。その不具合調査の業務を体験してもらおうと、2018年の新卒入社後研修で「不具合調査研修」を行いました。この研修をベースにしたものにはなるのですが、学生時代の個人開発では学ぶ機会が少ない、サービス開発にあたり、”気を付けないといけないこと”を学ぶことができる内容です。
佐藤 今回のイベントに向けて、疑似的なサービスのアプリケーションを開発していて、そこにわざとバグを埋め込んでいます。そこの問題点を洗い出し、頑張って直していってもらいます。
田村 企業に入社してサービス開発をすることになると、既存のサービスのコードを読む機会が多々あります。読み進める上で大切にしないといけないポイントがあります。これを理解しておくと、自分自身で設計を行うときにも活かすことができると思います。
━━━━実務で活用できるスキルが習得できる機会になりそうですね。イベントの中身をもう少し教えてください。
佐藤 チュートリアル含めて計5問ご用意しています。ちなみに、アプリケーションはほとんど田村さんがメインに作成してくれました。
田村 そうですね。7月中旬ごろから準備を開始してきました。問題は簡単なものから、難易度が徐々に上がっていくイメージで、一部問題間で連動しているものもあります。
━━━━時間をかけて準備をしているのですね。コードリーディングが大事になりそうな本イベントですが、ひとつ読むのに結構時間がかかるものですか?
佐藤 1問あたり1-2時間程度で考えています。コードを読むことが多くて、バグが何のキッカケで発生したのか?なぜ発生したのか?を発見することは貴重な経験になるかと思います。そうですよね、左野さん!
左野 そうだと思います。
一同 笑。
左野 サービス開発に携わったことない方にとっては、大きな学びになるかと。また、携わっている方でも、ログの取り方の違いや、なぜ取っているのか?または、取っていないのか?など、今後の開発において新たな気づきにつながるはずです。
佐藤 解説の際には、自分の職務領域であるSREの視点から、バグ修正の手法が複数ある際に、運営を想定した場合にどのように最適解を導き出すのがいいのかなど、実務に近しいお話をしたいなと考えています。参加された際の解説をお楽しみにしていてください。
git challengeの存在
━━━━「不具合調査研修」が新入社員から好評だったことから、「Bug Shooting Challenge」をやろうというお話になったそうですが、本イベントの開催背景をおしえてください。
田村 「不具合調査研修」が好評だった理由を一言でいえば、バグの原因が分かったときの快感があったからなのではないでしょうか。少なくとも、僕は業務で、そのように感じることが多いです(笑)。また、開発環境というよりも抽象的な概念のお話だったりしますので、あまり知る機会が少ないからというところもあったのではないでしょうか。
佐藤 あと、「Bug Shooting Challenge」の開催背景として挙げるとすると、「git challenge」の存在があります。自分たちは、学生時代にイベントに参加し、入社後には運営側として途中から参加してきました。取り組みとしてchallengeシリーズに面白味を感じていたので、イチから自ら手掛けることができるといいなという想いもありました。
左野 「git challenge」や、「TDD challenge」など、もっと幅広いchallengeシリーズを創っていきたいという想いは、僕も同感です。本当は、「scrap challenge」も復活させたい想いもあるんですが…。
━━━━様々なchallengeシリーズ実現させたいですね。これから参加される学生の皆さんに、ヒトコトお願いします。
佐藤 バグの発見と修正は奥が深いので、良い学びができると思います。実際のサービス運用ではバグ1つの影響範囲が大きい。それを学生時に体験できるのは良い機会だと思います。問題に起きがちな不具合が沢山詰まっているので、お楽しみにしていてください。
田村 不具合調査はチームで取り組んでいます。メンバーひとりひとりがプロダクトに貢献するスタンスでやっていたりします。今回チームで取り組んでもらうので、役割分担など実際の業務をイメージしながらコミュニケーションスキルを磨いてほしいなと思ってます。
左野 今回「Hadoop」という分散処理技術を用いているのですが、学生さんで触れられる機会はないので、「Hadoop」を用いてログの抽出する作業ができるというのは、いい経験になると思います。
初開催の「Bug Shooting Challenge」ですが、今回のインタビューで少し垣間見れたのではないでしょうか。インタビュー中に何度も出てきた「学生時代には経験できない」が体験できる本イベントに、多くの方のご参加をお待ちしております。
Bug Shooting Challengeの応募はこちらから。
Bug Shooting Challenge #1 (不具合調査ワークショップ)
Bug Shooting Challenge #2 (不具合調査ワークショップ)
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■ pick up! ■
【ユーザーに近い開発が、僕を成長させてくれている。 ~新卒1年目の成長の軌跡~ #1】
【技術力も信頼関係も。チームワークだから気付けた大事な価値観 ~新卒1年目 成長の軌跡~ #2】